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ネット・コミニュケーションの変遷

ホームページを始めてから六年。この間ネット世界でのコミニュケーションの場は、掲示板、スレッド、メーリングリスト、ぶろぐのコメント欄そして、Mixiに移行してきた。

最後のMixiについては、互いを見知った小集団の結束性を高めるには役立つであろうが(それもどれほど強い結束かはあやしい)、他者に開かれていないため、ネットの利点をほとんどいかせないものとなっている。掲示板の時もそのような人はいたがMIxiに、はまった人はいくつものコミニュティに参加して、明らかに一日中をレスをつけつづけている人がいるらしい。その大半の内容はかりそめの一体感をうるためのチャット(あ~あ)。

今ネットには、更新されなくなったホームページ、掲示板、ML、が山ほどめに目に付く。当然、更新のとまったホームページの掲示板はスパムメールの餌食になっていき、さらにすさんでいく。そしてMLは間遠になり、ホームページは開店休業ときたもんだ。

さあここから本題です。

じつは仏青ではこれまでMixi以外のすべてをやってきたのである。そしていずれもあまり成功しなかった(ごめんねばらして)。なぜだろうか。

コミニュケーションの場合重要なのは「場」ではなく、「内容」だからである。内容があれば、どんな媒体をつかっても人はくる。しかし、内容がない場合はいまどきのツールをいかに用いようともそのようなコミニュティには人はこない。

Mixiでは、少数人間間が、閉鎖された空間で「~はずし」みたいなことをやったり、自分を好きな人(少なくとも自分の悪口を言わない人)に囲まれて、自分語りをしたりして、かりそめの一体感をえている。

 人間は黒いものなのでそのような空間が必要であることを否定しない。何もかも真っ白にしてしまったら息がつけなくなるしね。だから、寂しくなったらMixi使えばいいわけで、普通の人間関係なら、Mixiつかわなくとも普通にメールのBccでまにあうと思う。

仏青が何をはじめるにせよ、まずツールや場ではなく内容を重視して、その内容も大衆に向けて発信する以上品性を備えたものであって欲しいと思う。自分が関わっている社会問題でも、本山修行の内容でも、何かその人にしかできない内容を発信することが人の興味をひくことにつながると思う。

ビートルズがまだリバプールの地方バンドだった頃、彼らの先見性を見ぬいたプロデューサーが、彼らに

きちんとした格好をすること、客席と会話をしないこと

を申しつけて、そのいいつけをまもったビートルズは世界的な成功をおさめた。

「客席と会話をすること」はこの場合、「Mixiの内部で閉鎖的に交されているムダ話」にあたり、これをしないことがよいのであり、

「きちんとした格好」とは、「誰でもがアクセスできる空間に出される品格のある文章」にあたる。

がんばれ、仏青、世界にはばたくのだ。
ビートルズのように!


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コメント 5

千葉@小坊主

先生、ご意見拝読いたしました。おっしゃるとおり、mixiは「寄り合い」的なところがあり、雰囲気もぬくぬくとしています。これは2chが「地下」的で、雰囲気も殺伐としているのと好対照です。
前者は「おべっか」のメディア、後者は「悪口」のメディア、と言うこともできるかもしれません。
したがって、2chを好きになれない人がいるのと同様に、mixiを好きになれない人がいるのは当然だと思います。この二つのメディアには、「公共的」とは言い難い特殊性が備わっているのです。

2chにしても、mixiにしても、常に半透明な「私」性や「地域」性をユーザーが帯びることになりますので、先生のおっしゃるような弊害――特に、ローカルなコードを持たない者に対する排他性、などを伴いかねません。
ただしその欠点を克服して逆に長所と化すまでに上手く活用する方法はあると私は思うのですが、個々人がそこまでたどりつくにはかなりの時間と労力が必要とされるでしょう。全ての人がそこまでやる暇と興味を有するわけではないだろうことは言うまでもありません。

それに比べれば、blogはずっと便利で公共的な先端メディアと言えましょう。仏教という、すぐれて現代的かつ公共的な思想と文化を、公式に発信していくメディアとして、最もふさわしいのは、やはりblogであると私も思います。
早大仏青の公式なネットワーク・コミュニケーション・ツールとしてblogを採用するという先生のアイディアを、ここに改めて支持いたします。
今後ともご教示・ご鞭撻のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
by 千葉@小坊主 (2006-01-08 01:55) 

ishihama

Mixiの利点はむろん承知していますが、
「おべっか」によるバーチャル人脈拡大に酔い出すと
本業そっちのけでこればかりやりだし中毒化が進むことです。
一時の陶酔感からやがて現世を忘れるために中毒がすすむアルコールと一緒。
2ちゃんと違ってあらしもいないので中毒はすすみやすい。
ぶろぐもコメント欄が荒れることもあるだろうけど
ある程度のコントロールはできるから
殺伐としないような工夫はできると思いますよ。
by ishihama (2006-01-08 10:30) 

ishid K.

 千葉さん、ご無沙汰をいたしております。石濱先生のブログで、またお会いできましたことを、喜ばしく存じます。石濱先生が「内容を重視して、その内容も大衆に向けて発信する以上品性を備えたものであって欲しい」と仰せのように、文章を読みますと、発信する側の人柄も感じられます。私も仏教と関わる仕事をする以上は、それ相応の品性を備えられるように精進いたします。
by ishid K. (2006-01-08 12:16) 

千葉@小坊主

>ishid Kさん
ハンドルから本名を推測していましたが、さっき分かりました!
私の知り合いでハンドル(=略称)が「ishid K」になる人は一人しかいません。
おひさしぶりです(^^)
おっしゃられるとおりだと思います。私も同様に精進して参りたく存じます。
これからもよろしくお願いします。<(_ _)>
by 千葉@小坊主 (2006-01-08 21:06) 

ishid K.

 なにかと物騒になってまいりましたので、バンドルを使用しております。私は3月より大本山へ安居(掛搭)をいたします。それまでは、石濱先生のブログに顔を出します。千葉さまは、出版社にて御活躍とのこと、時節柄、ご自愛くださいませ。
by ishid K. (2006-01-08 21:55) 

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