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文学部校門前におけるプチ・バトル

新聞などで報道されているのでご存じの方も多いかと思うが、去年の暮れ、早大の文学部キャンパスでビラをまいた活動家が逮捕されるという事件があった。

今日、授業が終わって校門のところまでくると、その逮捕を不当と訴えるグループが門の前で街宣活動を行っていた。一人は拡声器で演説をし、不当逮捕と書いた横断幕を掲げる人、ビラをくばる人、と五~六人くらいかな。そして拡声器で演説するひげ面の男に、中高年の男が酔っぱらいのようにからんでいる。

謎の光景である。

聴衆はちらほらいるようだが、みると文学部の知り合いの先生がいる。そしてよくよく見ると聴衆の大半は街宣活動を監視する文学部の先生たちだった(笑)。そしてさらによくよくみると、酔っぱらいのオジサンに見えたのは文学部の●×先生だった・・・。

学校側は活動家がわがビラまきのみならず、先生の一人に脅迫的な言辞を弄したことを怒っており、活動家側は、ビラまきという表現の自由を侵害されたことを怒っているらしい。よっぱらいにみえた中高年の先生は大声で自己主張する活動家に、その演説をやめるよう、からんでいる模様。

さらに、知り合いの先生に「ところであなた何でカメラさげてるの?」と聞くと
「何かあった時証拠写真をとるため」とのこと。つまり、そのねちこい先生と演説している活動家の間で何かあった場合の証拠写真ということらしい。

「向こうだってビデオでこっちを撮っているでしょ。あなたも関係者だと思われるよ」

え。ええええ。

もちろん、即座に他人のふりをしてその場を立ち去りましたよ。

私は会議の席でも、このような自己主張のぶつかりあいをみるのは苦手。キレやすい性格のわりには論争も嫌い。自己の利益を主張する双方がきつい言葉をやりとりしつつもなぜかイキイキしてて、どちらかが相手をやりこめて、勝った方が輝いみえたりした時には、もう心底うんざりする。

彼らは論争を楽しんでいるように見える。
そして、何が楽しいのか私にはさっぱりわからん。

対立する見解があっても、論理的に正しい者が静かに場を支配すればいいのであって、そこには論争の余地はない。

対立する両者双方にそれなりの理があるのであれば、ののしり合うよりも、譲り合う方が建設的だから、ここにも論争の余地はない。

一番いかんのは、論争の末に、弁が立つもの、声の大きいもの、権力をもっているもののがおしきって、それが正しいものになることである。

でもよく考えみたら、世の中↑で回っているわけだから、子供もぐれるわな。


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あくびの母

まったく、まったく同感であります。私はOL=OBaBaですが、職場でもよくあります。結論も答えもみえているのに、時間を消費するためのように延々と論争している。しかも、お互いの言葉を聴かない。双方が同じことを言っていたり、もっともなことを言っていても、互いに聞いていないので、論争は果てしなく続く。絶対言葉で遊んでいるよ。側で仕事している者には聞きたくも無いたわごとが耳に拷問のようにはいってくる。ストレスだ。今日胃カメラ飲んできた。
by あくびの母 (2006-01-14 01:11) 

ブラック宮沢

「表現の自由」は大切なものだと思います。
だけれど、正直通っている側としてはビラまき側に迷惑に感じる点も無くはないのです。

私は地元が立川ということもあり、この件は関心を持っていたのですが…なんか話を総合すると、表現の自由云々ではなくものすごいくだらない喧嘩のような気が…。

「精神の自由」をかんがみると逮捕はいきすぎだと思いますが。
ファシズム的な空気ってそれを批判する側にも十分にあると思います。

われながら歯にモノが挟まったような言い方が口惜しい…。
by ブラック宮沢 (2006-01-14 11:23) 

ishihama

コメントありがとうございます。
>あくびの母さま
朝まで生テレビを職場でやられても、そりゃ、胃にきますよね。

>ブラックみやさわくん
いわんと欲するところはよくわかります。
あなたの感覚は正常です。
by ishihama (2006-01-14 13:03) 

吉田知司

雨ですね。どうもです。昨日のテストわかんなかったです。。。

校門前の件ですが、あの拡声器の人はゲストで一度サブカルチャー論にでてたミュージシャンですね。「太陽肛門スパパーン」というバンドだったと思います。
うーん、自分の主義主張を行動に移せるあの男の人はえらいと思います。
僕は怖くてできませんw
多分今の学生はほとんどそうだと思いますよ。なにか社会、組織に言いたいことがあっても「どうせ自分ひとりが言ってもしょうがないべ」的に自分の主義主張を消してしまう。

まあ主義主張の表現の方法さえ穏やかにすればみんな平和かも。。。
by 吉田知司 (2006-01-14 18:37) 

ほとけどじょう

今回逮捕された人がどういう事情の方なのかはよく分かりませんが、いかにも変な団体の関係者が学内に侵入して宣伝ビラを配ったり看板を立てたりしていることは確かです。
私はそういう宣伝を目にする度に、「もう少し巧い表現ができないかなあ」ということを一人で気にしてしまう性格です。読み手を意識していない拙劣な宣伝が多過ぎるように思います。
この前も文キャンで自治会(?)のビラを拾って見ると、「今回の決議は、賛成58人、反対0人で可決されました」などと自身満々に書いてあったりするから、びっくりです。「反対0人」って…、何という閉鎖性!
彼らにすれば「反対者が一人もいない状況」というのは意志の固さを示すものであれ、よもやマイナスイメージにつながるとは思っていないのですね。私だったらせめて「反対3人」くらいに書き換えてみるところです。結局、民主主義の意識もなければアジテーションのセンスもない、それが□○クオリティなんだと思います。

と、言いつつ仏教青年会の方が組織として衰滅寸前の危機的状況にあるのは歴然たる事実です。どうすればもっと巧みな宣伝ができるのか?正直のところ、楽しそうな遊び系サークルと競争して負けるのはしょうがない、と思っています。でも、ヘンな政治サークルと比べて規模が下回っているという状況は、いくら頭をひねっても不思議で仕方がありません。一体、どこがどう負けているというのか?民主主義も平和主義もヴィジュアル面も、すべて仏教青年会の方が上回っているというのに。やっぱり最後は、結束力の差という次元に還元されるのではないかと思われます。
by ほとけどじょう (2006-01-15 14:16) 

ishihama

まけたらあかん!
わたしたちはダメダメだが、仏の教えはグローバルだ!
かつてアジアの東半分は全部仏教だったんだぞ!
しかも、武力も組織も使わずに広まったんだ。
仏の教えは宣伝なんて俗なことをしなくてもそれをちゃんと理解して実践する人のまわりには、人の輪ができる。
栴檀の香りは巧まずとも人をひきつけるではないか!
なげたらあかん!
by ishihama (2006-01-15 20:10) 

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